メタロック S-2
メタロックS-2 はポリアミン加硫及び、ポリオール加硫のフッソゴムと金属との加硫接着剤です。
メタロックS-2は金属面に塗布後、焼付け(一次加硫と同程度、又はそれ以下)を行った方が良好な接着が得られます。
メタロックS-2は、金属に対し防錆作用を有します。
特徴・用途
性状
外観 |
微黄色の透明溶液 |
---|---|
比重 |
0.81 ~ 0.85 (20℃) |
主溶剤 |
メタノール |
引火点 |
11.1 ℃ |
貯蔵安定期間 |
1年 |
有効成分 |
11.7 ~ 12.7 % |
不揮発分 |
5.5 ~ 6.5 % |
稀釈溶剤 |
メタノールまたはエタノール |
入り目 |
1L, 14kg |
接着方法
1.金属面の表面処理
金属面に付着している油、ホコリ、サビ等を完全に除去して下さい。
良好な接着を得るためには、エメリークロス、ショットブラスト、サンドブラスト等により、新鮮で適当な粗さの面を出す、又は化学処理を行うといったことが大切です。
2.メタロックS-2の塗布
ハケ塗りの場合は、希釈せずにこのまま御使用下さい。
スプレー塗布の場合はメタノールで2倍程度に希釈して下さい。
10~20 分程度で乾燥します。
メタロックS-2の塗膜は、金属に対し防錆作用を有しますので、長時間放置しても害はありません。
3.加硫接着
未加硫ゴムを貼付け、又は圧入成型し、加硫します。
4.二次加硫
メタロックS-2 はフッソゴムの二次加硫に十分耐えますが、この場合の昇温速度に注意して下さい。
片面金属接着したフッソゴムは、接着していないフッソゴムを二次加硫するときの昇温時間の2倍位かけて、ゆっくりと温度を上げる必要があります。
両面金属接着したサンドイッチ状のフッソゴムは更にゆっくり温度を上げる必要があります。
取扱上の注意
1.使用後の残った接着剤を元の容器に戻さないで下さい。
2.接着剤を小分けするときは、ポリエチレンの容器を使用して下さい。金属の使用は不可。
3.火気は遠ざけて下さい。
4.メタノールを含んでいますので、皮膚や目に接触することを防ぎ、蒸気を吸入しないようにして下さい。