メタロック PH-56
メタロック PH-56 はゴムと金属等との加硫接着に用いる下塗り接着剤です。
上塗接着剤としてはメタロックG-25,F-112,F-116等を使用します。
特徴・用途
メタロックPH-56 は、従来のプライマ-に比べて下記のようなすぐれた性能を持っています。
1.金属部品の屈曲に対する耐性が著しく優れております。
2.接着部の耐熱性が著しく良くなります。
高温暴露耐性が大幅に向上します。また200℃以上での加硫接着も可能です。
3.優れた耐水性、耐油性、耐ガソリン性等が得られます。
4.各種上塗との密着性、親和性が良い。
5.作業性が良く、低コストである。
粘度が低いので塗布し易く、塗布量も従来品の半分位ですみます。
性状
外観 |
灰緑色液(分散体含有) |
---|---|
比重 |
0.93 ~ 0.99 (20℃) |
主溶剤 |
MEK,MIBK |
引火点 |
- 3.4 ℃ |
貯蔵安定期間 |
6ヶ月 |
粘度 |
20 ~ 120 mPa・s (20℃) |
不揮発分 |
22 ~ 28 % |
稀釈溶剤 |
MEK |
入り目 |
1㎏, 18㎏ |
接着方法
接着すべき金属面に付着している油類、ホコリ、錆等は完全に除去して下さい。
良好な接着を得るためには、サンドブラスト、ショットブラスト、化学処理等により適当な粗面にすることが大切です。
メタロック PH-56 は分散体を含んでいますので、使用前によく攪伴して分散体を均一にしておく必要があります。
稀釈する必要のある時は MEK をお使い下さい。
浸漬塗布では20~50% 、スプレー塗布の場合では 50~100% 程度に希釈して下さい。
メタロック PH-56 を塗布し、30分以上乾燥させて下さい。
上塗液を塗布、更に乾燥後、未加硫ゴムを圧着加硫します。
取扱上の注意
メタロック PH-56 は労働安全衛生法による第2種有機溶剤を含有しています。
換気等には十分注意して下さい。
消防法危険物第4類ですので火気厳禁をお願い致します。