メタロック NT
メタロックNTは特殊フェノ-ル系樹脂を基材とするNBRと各種金属類との加硫接着剤ですので、各種潤滑油、グリ-ス、溶剤、酸、水などに対し安全で且つ耐熱性の優秀な接着が得られます。
特徴・用途
性状
外観 |
黒色液体 |
---|---|
比重 |
0.91 ~ 0.96 (20℃) |
主溶剤 |
MEK |
引火点 |
-3.5 ℃ |
貯蔵安定期間 |
6 ヶ月 |
粘度 |
10 ~ 30 mPa・s (20℃) |
不揮発分 |
27 ~ 33 % |
稀釈溶剤 |
MEK |
入り目 |
1㎏, 18㎏ |
接着方法
メタロックNTは着色剤が沈降する場合がありますから攪伴してから御使用下さい。
塗布方法はハケ塗り、ディッピング、スプレ-いずれも可能です。
厚く塗る必要はなく、20 ~30 g/㎡ 程度の塗布量(平面で膜厚6~9 ミクロン)が標準です。
ショットブラスト面その他の粗い面には厚い目に塗る必要があります。
稀釈の必要があるときは、MEK をお使い下さい。
メタロックNTを塗布後 10~20 分常温乾燥し、接着すべき未加硫ゴムをあて、プレス加硫します。
加硫条件は 150℃ で最低 10 分くらい必要で、長い方に制限はありません。
メタロックNTの常温乾燥塗膜はそのままではプレス時にゴムにより流される傾向にありますが、プレス前に短時間金型より熱をうけますとこの様な流れはなくなります。
このことはプレス成型加硫の場合には重要な事です。
この熱は薄鉄板の場合は150℃では 1 分前後で十分です。
厚板の場合は熱伝導の関係で長くなります。
この場合あまり長時間熱を受けますと接着力が低下しますので御注意下さい。
取扱上の注意
メタロック各製品は労働安全衛生法による第2種有機溶剤を含有していますので、換気等には十分注意して下さい。
また、消防法第4類ですので火気厳禁をお願い致します。