メタロック F-142
メタロックF-142は環境対策品で、塩素系溶剤規制、及び鉛化合物規制等に対応した製品です。
メタロックF-142は、EPT、IIR等の低不飽和ゴム用の接着剤ですが、NR、SBR、MR、CR、CSM等のゴムにも良好な接着性能を有しております。
メタロックF-142は殆どの場合に、プライマー(下塗り接着剤)を併用します。
下塗接着剤としてはメタロックP、PH-50、PH-56を選択ご使用ください。
メタロックPは標準タイプ、PH-50、PH-56は耐熱、耐水等の耐環境性を要求される用途に有効です。
下塗接着剤の上にメタロックF-142を塗布後、未加硫ゴムを密着させ加硫することによって、ゴムを破壊せずには剥がすことが出来ないような強力な接着を生じます。
メタロックF-142は、チキソトロピックな性質を有しますので、見かけ上の粘度が上昇することがあります。
特徴・用途
性状
外観 |
黒色液 |
---|---|
粘度 |
150 ~ 900 mPa・s (20℃) |
比重 |
0.91~ 0.97 (20℃) |
主溶剤 |
キシレン |
稀釈溶剤 |
キシレン、トルエン |
不揮発分 |
14 ~ 18 % |
貯蔵安定期間 |
6ヶ月 |
入り目 |
1㎏, 18㎏ |
接着方法
接着すべき金属面に付着している油類、汚れ、サビなどは完全に除去する必要があります。
良好な接着を得るためにはショット、グリッドブラスト、化学処理などにより適当な粗面にすることが大切です。
メタロックF-142は分散体を含み沈降を生じますので、均一な組成になるよう使用前によく攪拌して下さい。
清浄な金属面に、下塗り接着剤を塗布し、乾燥後メタロックF-142を塗布、乾燥します。
乾燥は室温で各々30 分以上、熱風乾燥は70℃位が適当です。
メタロックF-142はハケ塗り、スプレ-、ディッピングの何れかの方法でも塗布出来ます。
スプレ-塗布する時は、希釈溶剤で接着剤 1 に対して0.5~1程度の割合でうすめて下さい。
メタロックF-142の塗布量は原液重量で100g/㎡位が必要です。
塗布量が少ない時はゴムとの接着性、プレベ-ク耐性等が低下する事があります。
未加硫ゴムコンパウンドを貼り付け、又は圧入成型し、通常の方法で加硫して下さい。加硫時に接着が完成します。
取扱上の注意
メタロック各製品は労働安全衛生法による第2種有機溶剤を含有していますので、換気等には十分注意して下さい。
また、消防法第4類ですので火気厳禁をお願い致します。