メタロック F-116
メタロックF-116は、メタロックP(標準タイプ)やメタロックPH-50(耐水、耐熱タイプ)をプライマ-として使用する各種合成ゴムと金属との加硫接着剤です。
メタロックF-116は、メタロックFCと同等の性能を持ち、また塩素系溶剤規制および、鉛化合物規制に対応した製品です。
メタロックF-116はEPT、IIR等の低不飽和ゴムならびにNR、SBR、BR、CR、CSM、NBR等のゴムに良好な接着性能を有しております。
特徴・用途
性状
外観 |
黒色液 |
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主溶剤 |
キシレン、トルエン |
引火点 |
18.0℃ |
貯蔵安定期間 |
6ヶ月 |
不揮発分 |
18 - 22 % |
粘度(mPa・s) |
300 - 900 |
比重 |
0.92 - 0.98 |
稀釈溶剤 |
キシレン、トルエン |
接着方法
接着すべき金属面に付着している油類、汚物、サビなどは完全に除去する必要があります。
良好な接着を得るためにはショット、グリッドブラスト、化学処理などにより適当な粗面にすることが大切です。
メタロックF-116は分散体を含みますので均一な組成になるよう使用前によく攪拌することが必要です。
清浄な金属面に、メタロックPまたはメタロックPH-50 等のプライマーを塗布し、乾燥後メタロックF-116を塗布、乾燥します。
乾燥は室温で各々30分以上、熱風乾燥は70℃位が適当です。
メタロックF-116はハケ塗り、スプレ-、ディッピングの何れかの方法でも塗布出来ます。
スプレ-塗布する時は、各々前記の性状に記入された指定溶剤で接着剤 1 に対して0.5~1.0 倍程度の割合でうすめて下さい。
メタロックF-116の塗布量は原液重量で100g/㎡程度必要です。
プライマ-の塗布量がすくない時は、接着部の耐熱性、耐水性等が低下することがあり、上塗り液がすくない時はゴムへの接着性、プレベ-ク耐性等が低下することがあります。
未加硫ゴムコンパウンドを貼り付け、又は圧入成型し、通常の方法で加硫して下さい。加硫時に接着が完成します。
取扱上の注意
メタロック各製品は労働安全衛生法による第2種有機溶剤を含有していますので、換気等には十分注意して下さい。
また、消防法第4類ですので火気厳禁をお願い致します。