メタロック F-112
メタロックF-112 は、異種ゴム間相互接着、ガラス繊維とゴム接着、プラスチックスとゴムの接着、金属とゴムの接着等の多目的用途にご使用いただける加硫接着剤です。
特徴・用途
メタロックF-112 は塩素系溶剤規制、及び鉛化合物規制に対応した製品です。
メタロックF-112 は次のような用途に使用できます。
A.異種未加硫ゴム間、及び加硫ゴムと未加硫ゴム間の加硫接着
B.ガラス繊維類と未加硫ゴムとの加硫接着
C.プラスチックス等と未加硫ゴムとの加硫接着
D.金属と未加硫ゴムとの加硫接着
接着可能なゴム、繊維、プラスチックス
○ NR、SBR、BR、CR、NBR、CSM、IIR、EPDM、H-NBR
○ ガラス繊維類、ナイロン樹脂、フェノール樹脂、PVC、等
性状
外観 |
黒色液体 |
---|---|
比重 |
0.91 ~ 0.97 (20℃) |
主溶剤 |
キシレン |
引火点 |
25.2 ℃ |
貯蔵安定期間 |
6ヶ月 |
粘度 |
150 ~ 800 mPa・s(20℃) |
不揮発分 |
17 ~ 21 % |
稀釈溶剤 |
トルエン ,キシレン |
入り目 |
1㎏, 18㎏ |
メタロックF-112 はチキソトロピックな性質を有していますので、見かけ上の粘度が上昇します。 必ず撹拌してからご使用下さい 。 |
接着方法
A.異種未加硫ゴム間の加硫接着及び、加硫ゴムと未加硫ゴム間の加硫接着
被着ゴムの片面又は、両面にF-112 を塗布、乾燥後貼り合わせ加硫接着する。
加硫ゴムの場合、表面をバフ掛け後、溶剤で清浄化しておくと接着性は向上します。
B.ガラス繊維類と未加硫ゴムとの加硫接着(RFL処理ガラス繊維も可)
ガラス繊維類にF-112 を塗布、乾燥し、未加硫ゴムを加硫接着する。
C.プラスチックスと未加硫ゴムとの加硫接着
プラスチックスの表面を溶剤等で脱脂後F-112を塗布、乾燥し、未加硫ゴムを加硫接着。
プラスチックスとの接着が不十分なときは、下塗接着剤としてメタロック PH-50、N-23をご使用下さい。
D.金属と未加硫ゴムの加硫接着
F-12一液では、黄銅類以外の金属との接着性は低いため、金属表面を粗面化処理等で、清浄処理し下塗接着剤としてメタロック P、PH-50のいずれかを塗布後、F-112 を塗布、乾燥します。
金型等にセットし、未加硫ゴムを圧着加硫接着する。
取扱上の注意
メタロックF-112 は労働安全衛生法による第2種有機溶剤を含有しています。
作業所の換気等には充分注意して下さい。
消防法第4類第2石油類ですので、火気厳禁をお願いします。
皮膚に付着したときは、直ちに溶剤等で拭き取り石鹸で洗浄して下さい。