メタロック C-12
メタロックC-12はニトリルゴム、アクリルゴム等と各種金属との加硫接着剤です。
特徴・用途
1.塗膜の色は黒色です。
2.ゴムを加硫接着するには、加硫接着前に塗布膜の焼き付け(プレベーク)が必要です。
3.シルバートップ鋼板等とニトリルゴム(高~中ニトリル)等との接着が良好です。また加硫接着終了後の折曲げに耐えます。
4.ゴム層が薄い場合にも良好な接着を得る事が出来ます。塗布膜の厚みは5~20μmで良好な接着性が得られます。
5.接着部の耐油、耐熱、耐水性等は良好です。
性状
外観 |
黒色液体 |
---|---|
比重 |
0.86 ~ 0.90 (20℃) |
主溶剤 |
MEKと酢酸エチルの混合溶剤 |
引火点 |
-13.5 ℃ |
貯蔵安定期間 |
12ヶ月 |
粘度 |
50~100 mPa・s(20℃) |
不揮発分 |
18~20 % |
稀釈溶剤 |
MEK ,MIBK |
入り目 |
1㎏, 18㎏ |
接着方法
メタロックC-12は分散物を含んでおりますので使用前に良く撹伴して下さい。
稀釈する必要のある場合は、 20~50%、スプレ-、ディッピングの場合には 50~100%程度として下さい。
但しグリットブラスト面のような粗面には0~50%程度として下さい。
塗膜は常温で30分以上、50℃では数分で乾燥します。
塗布膜の焼き付け(プレベーク)をする場合の温度は、加硫接着時の温度をその上限とします(一般的には170℃×5分程度が目安)。
乾燥後、ゴムとの加硫接着を行ないます。
取扱上の注意
メタロックC-12は、労働安全衛生法による第二種有機溶剤を含有していますので、換気等には、十分注意して下さい。
また、消防法危険物第4類第一石油類ですので、火気厳禁をお願いします。